David Sinclairの不老研究
今回はHarvard大学David Sinclair教授による抗老化研究に関して紹介したい。彼らのグループは長年に渡って露受け研究を行なっている老化研究集団の最前線の存在である。彼らの鉱石の中でSIRT1は非常に有名な発見である。SIRT1の活性化を行うことができるresv...
死が怖い人間は多い
私は時折知恵袋で時間を潰すことがあるが「死が怖い」、「不老不死になりたい」と言う書き込みを多く見る。彼らのうち、半数程度は冗談で書いているのであろうと思っていたが、質問する立場の人は本当に困っていることが多いのではないかと最近思うようになってきた。彼らの多くはどうしたら不老...
老化のコントロールセンサー
老化研究において、老化細胞が個体老化に重要であることは揺るぎない事実であろう。しかしながら老化細部だけで説明がつくのだろうか。老化におけるコントロールセンサーの存在は我々のえいえいんの課題である。個体老化の均一な速度には恐らく秘密が存在し、1つの組織が体全体の老化の調節を行...
テクノロジーによる不老不死
今回私は生命科学による不老ではなく、工学的不老不死について言及したい。不老研究はメイヨークリニックのジェームズ・カークランド博士などに代表される老化研究者達によるものであるとも言えるが、実際に彼らは不老を目標として研究はしていないだろう。生命科学研究者で不老を目標にしている...
私が起業しない理由
「このブログを書くだけの余力があったらお前が起業して不老薬を開発しろ。」という声があるかもしれない。今回その理由を考えてみたが、そもそも私に起業の勇気はない。バイオベンチャーは不老薬の開発に有効な1手であることは間違いないが、失敗したら潰しが利かないことに私は怯えているのだ...
エリザベスパリッシュの遺伝子治療
2018年12月18日に放送された悪魔の美容室というフジテレビ系のバライティ番組で興味深いトピックがあったので紹介したい。アメリカのバイオベンチャー(BioViva)のCEOであるエリザベス・パリッシュさんが1億円をかけて行なった遺伝子治療である。内容は細胞の生存チケットで...
不老社会への進捗
このブログを書来始めてからいつの間にか1年が経過した。非常に頻度が悪いのは申し訳ないが、今後もできる限り継続していきたい。本ブログを書き始めてから不老社会への進展はどうなっているのか、多くの人が気になるところであるが、残念ながら0に近い。基礎医学が大きく進展するこのご時世だ...
日本基礎医学の弱点
今回日本基礎医学者の弱点について書きたい。このブログで不老研究に興味を持ってくださる方がいれば私にとってこれほど有意義なものはない。しかし、日本人研究者の弱点を知ることで不老研究を日本で行うか海外で行うのかどちらが良いか明らかになる。日本人研究者は優秀だ。それは近年のノーベ...
不老薬はパニック障害の最高の薬
パニック障害という病気を聞いたことがあるだろうか。精神的な病気で症状は人それぞれだが、重篤な場合呼吸困難や意識不明になるケースも存在する。このパニック障害だが、原因は多くの部分が謎に包まれている。しかし、その原因の1つとして死に対する恐怖 (恐死症)...
Senolytic drug
Senolytic drugを用いた個体老化の遅行メカニズム研究は話題となっており、Bcl-2阻害剤のABT263投与による個体老化の延長 (Zhou D et al., Nat Med 2016)、ダサニテティブ+クエルセチン2剤投与による若返り(James L....