エリザベスパリッシュの遺伝子治療
- fusizaki
- 2018年12月28日
- 読了時間: 2分
2018年12月18日に放送された悪魔の美容室というフジテレビ系のバライティ番組で興味深いトピックがあったので紹介したい。アメリカのバイオベンチャー(BioViva)のCEOであるエリザベス・パリッシュさんが1億円をかけて行なった遺伝子治療である。内容は細胞の生存チケットであるテロメアを伸張する酵素テロメラーゼを発現させるウイルスを用いて自身の寿命を若返らせたという内容である。手術を受けた3年前と比較してテロメアの長さは実に30歳分若返ったのだ。写真や動画で以前の顔と比較しても若返ったことは明白であり、若返りの薬として注目された。面白いのは先進国で禁止されている遺伝子治療を、規制の甘いコロンビアで行なったことである。これにより、合法的に手術(注射のみ)ができ、人類初のヒト遺伝子治療が完成した。彼女の工夫としては筋肉には別に筋肉量を増大させる治療を行い(詳細は不明)筋肉レベルでも若返りを達成した。しかしながら、残念ながらがんでもテロメラーゼは発現しており、私の推測ではいずれ彼女もがんに罹患すると予想する。彼女は動物実験で証明されてないことでも思い切って行動したことは賞賛すべきことで、日本人には到底できない試みであろう。こういった取り組みに果敢に挑むことは人類の不老社会にとって決して無駄なことではなく、私自身感銘を受けた。日本でもテロメアの長さは気軽に測定できるようなので、機会があれば私もやってみたい。同番組に出演していた大阪大学医学部大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学講座特任准教授、またRサイエンスクリニック広尾の院長である日比野佐和子先生の話も興味深かった。彼女は年齢が47才にも関わらず、圧倒的な外見上の若さを持っていた。彼女の話では、幹細胞治療によって体内の幹細胞を補填することは日本でも行えるとのことであった。これも実に興味深く、この様な積極的な取り組みが求められる。
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