老化研究の温度差
- fusizaki
- 2018年11月15日
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日本には数多くの老化研究者が存在することは既に述べた。しかしながら、私はこの研究者と世の中が求めている老化研究の意義に温度差を感じる。研究者は基本的には自身の興味の対象に対して精力的に活動を行う。彼らの中で、社会に役立つ研究を目指す者は一体どのくらいいるのであろうか。国民の税金を含め、研究には多くの資金が必要であり、それが研究者の趣味に対して使われていると考えると私は非常に悲しく、大きな憤りを感じる。我々の税金は将来の私たち、日本社会、そして世界に還元されるべき者であり、研究者は常にそれを意識してもらいたい。しかしながら国の医療が発展する為には基礎医学は非常に重要であるし、研究で成果を出すことは自然と医療に役立つこともある。このジレンマを抱えているのが基礎医学研究という世界であるが、結局私が何を言いたいのかと言うと、老化と医療を直接結びつけようとしている研究者はあまりいないということだ。老化がたまたま研究対象の趣味として存在し、長年研究を行った結果、良い成果が得られた (ここでの良い成果は論文のインパクトファクターのことを指す) ために、生涯の研究対象として老化を選択した人は多いのではないかと思う。私は老化研究を行う人が結局的に医療にその成果を還元していく人であれば良いと思っている。そこには企業との積極的交流が含まれていてもいいのではないかと思う。
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