死における深層心理と表層心理
- fusizaki
- 2018年2月27日
- 読了時間: 2分
「表層心理」と「深層心理」と言われる言葉を聞いた事はあるだろうか。
これは心理学の用語であり、「表層心理」は自分が思っている自分、そして「深層心理」は位置付けとしては本当の自分である。
そこには大きな差が有る。
例えば、「私は死にたい」と思う事は表層心理である。
実際にその人が本当に死にたいか否かは別として、深層心理は心の奥底で思う真実である。
ここまで何を伝えたいのかわからない人も多いだろう。
私は心理学の専攻でもなければ、触れた事すらない身である。
しかし、私は非常に興味深い事実を見つけた。
今でこそ自殺の数が多い日本であるが、自殺して思いとどまった人はそれを遥かに凌ぐほど多いという事実である。
例えば、彼女と死別した彼氏。
その多くの人は「後追い」を考えるそうだ。
これは表層心理である。
その多くの人が「彼女のために生きる」「彼女の分まで精一杯生きる」と思い留まる。
自殺をする人もいるかもしれないが、本心は「死に対する恐怖」が強いのではないだろうか。
実際に「そんなことない」と言い張る人もいるだろうが、それも表層心理である。
生物は本来死を回避しようとするのが筋であるから、そこに恐怖を感じるのは言わば自然の摂理と言わざる得ないのではないだろうか。
別に恥じるべきことでもない。
私がここで伝えたかったことは、「死に対する恐怖」は持って当然である。
しかし、その恐怖から逃げないで欲しい。
世の中にはその恐怖が故に苦しんだ人も多いと思う。
「不老社会」はその恐怖から救う唯一の手段とも言える。
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