SASP~細胞老化から個体老化へ~
- fusizaki
- 2017年12月1日
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従来細胞老化と個体老化は2つの異なる生命現象として扱われてきた。
細胞老化はがんなどの異常に対して働く生体内の防御機構として働いており、生存に必要な現象であると考えられてきた。
この細胞老化が引き起こされた細胞が、周囲の細胞に老化シグナルを発し、個体老化の引き金になることが近年報告された。
この現象がSASPと呼ばれる現象である。
SASP因子である、サイトカイン、ケモカインを押さえることは周辺細胞の老化抑制につながり、結果的に個体老化を防ぐことにつながりうる。
このような生命現象はまだまだ未知の部分が多い。
基礎研究の力が求められる。
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